今日は実家でごろごろしていただけで特筆する事が無いので、安心してレポだけ書く事が出来ます(?)。そう言えば昨日の響宴13、2階席にいたんですが後藤洋さんを発見しました。話し込んでいたので声を掛けるなどは出来ませんでしたが、正直サイン欲しかった^^


響宴13レポその2
敬称は略しますよ


柏市酒井根中学校吹奏楽
今日の酒井根は3年生主体で全員で55人とか。因みに少人数用の曲の清流賛歌は34人演奏だったよ、確か。

パシフィック序曲…松下倫士(まつしたともひと)作曲。分かり易い3部形式とライナーノーツに書いており、グレードも2+と平易ながら、なんかかっこいい曲。ありがちマーチっぽくはなかった気がしたぞ…。綺麗な曲。酒井根が上手いのもあるかもね。後半のSaxとフルートの繋ぎ合わせがきれいだよ。
フェアウェル・マーチ…濱崎大吾(はまざきだいご)作曲。この人もうちの3つ上でしかない。ライナーノーツを読んだ感じ、卒業式モチーフの曲の様です。スタンダードな曲ではあるけど、ベースがやかましくなく音の重なりが洗練されてます。
清流賛歌…高橋伸哉作曲。題材は美しい信州の清流なんだとかww長野県見て回ること多いらしいですよ。20人程度で演奏出来る少人数用の曲。爽やかでちょっと可愛い感じもありました。かわいいっていうのはほらJalan-jalanにあるようなかわいさ。聴き易く弾き易い曲なんじゃないでしょうか。
ビジテリアン大祭…福島弘和作曲。北と南の民謡を合わせた、親しみ易い曲、という事。タイトルは宮沢賢治作品のそれそのもの。福島さんの曲はいつもどこか深刻或いは真剣な香りがあるので、"喧嘩"はともかく"対話"とか"共存"がどうなっているのか興味深いところ。と思って聴いたけど、いつの間にかモチーフを探し出す事に躍起になっていたのでわかりませんでした。情報量の多い曲なのかもね…

川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽
道化師の踊り…堀内俊男作曲。ライナーノーツと作曲者紹介の全てが濱崎さんのコピーになっているという痛恨のパンフミスあり(正しいのはサイトに上がってます)、如何いう曲なのかの情報無しで聴きました。終盤は華やか、それ以外の中盤迄はテンションの上下がそれなりにありストーリーを感じさせる。ブラス系が主旋律で木管組が裏をとることが多かった。3拍子です。終わってからの口頭紹介に"和音の変化が多いのでそこに注目"とありましたが知りまてーーん!!
「優位な曲線」―ヴァシリー・カンディンスキーに寄せて…八木澤教司作曲。ちょっと前のコンクールでやってましたね持ってますよ。カンディンスキーだなんて抽象の中の抽象って感じだが、それ故に解釈よりも印象メインでとらえているのかなぁ、逸話も織り交ぜている事だし、意外にもとっつき易いの。どこか解り易さを残している。いいか悪いかは知らんがうちはこういうのでいいと思っている。
I Capuleti e i Montecchi 「カプレーティとモンテッキ」〜「ロメオとジュリエット」その愛と死〜…天野正道作曲。タイトル長っ!カプモンとしか言われないでしょうけど。そしてリベルテは何回これを演奏したんでしょうか。途中で改訂を挟んだけれど、初演は2008年の年末でしたか?コンクールで演ったのは実はカット版だそうですね。道理で聴きこんでる筈なのに「こんなだっけ?」ってなったな。〆切が早まってしまったが故に、スピード制作を強いられた所迄は知っていたが、その具体的な方法は初めて知った(映画を想定して、各場面から音楽を抜粋するような形を取る)。曲の感想?いいに決まっているではないですか。慣れてたねリベ。

神奈川大学吹奏学部
谺響する時の峡谷―吹奏楽の為の交唱的序曲…中橋愛生作曲。先に言ってしまうと、今回一押し。併しこれCDで聴いてバンダ(舞台外の演奏部隊)が生きるかあ?これのバンダは客席に、左右3ブロックずつに分かれて存在しており、《過去》を担当するバンダからの音が《現在》を担当する舞台上へ、ひゅうっと集まっていく感じが味わえる。生で聴くなら、な…!これのライナーノーツって中橋さんのサイトとかに上がらないかなぁ、聴く時は是非読んでおいて欲しい。科戸の鵲巣の続編に当たるとの事だが、コンセプトとしては閾下の桜樹と繋がるものもあると思う。ところで、しなじゃくのフィナーレ部をモチーフにした旋律が登場した様な気がしたけど気のせいかなぁ、そのまんまじゃなくて反転させたような何かが…後半部にちょっとだけ…
星屑の揺蕩い〜吹奏楽のための…江原大介(えはらだいすけ)作曲。メロディと伴奏、というような形態を取らず、ただゆらゆら響くだけ。ライナーノーツ其の侭でびっくりしたぐらい。ボリュームやテンポの変化は少ない。"一緒に変化する"グループ内での足並みを綺麗に揃えないとダサくなるよ!ストーリー性は無いものの大変聴き易い。こういう例えはどうかと思うが、方向性としてはファンタズマ・ルナーレに近いか。いや結果的に近くなっちゃっただけかも知れないけども。
−コンサート・マーチ−東風(こち)…真島俊男作曲。構成としては伝統的だが、メロやハーモニーに新しいものを入れようとした、とライナーノーツ。曲の雰囲気はセミフォーマルなぱりげん(巴里の幻影)系かなー。真島さんのマーチってマンネリ度が激烈低いから、『新しいものを』と言われても初見じゃ全部新しいですよ!