バスが9分遅れたために急行を逃し、池袋駅を出てから走り続けて飛び込む羽目になった、史上最も体力のいる響宴、それが今日の響宴13でした。午前に10kmジョギングまでしたからもう脚はへろへろで…。
因みに今回は若い作曲家が結構食い込んできてて、良い感じの世代交代を味わえましたぞ



響宴13レポその1
敬称は略しますよ


☆大津シンフォニックバンド
沓掛の情景…辻峰拓(つじたかひろ)作曲。1つ年下でおます!所々リズムの入れ方に新しさを感じる曲。初っぱながちょっと『普通のマーチ』ぽいけど、そう思ってナメてると馬鹿を見る。小さいとかリズム感の無いパーカスにはやって欲しくないね。この曲のオマージュってもしかして五月の風…?というか課題曲で聴いたナニカ。何の曲か歌えるけどタイトルと繋がらん…ラスト部に入る前の切り替えにそのオマージュが見えた。
ハンガリー民謡の主題による変奏曲…平岡聖(ひらおかさとし)作曲。同い年です。ライナーノーツに曲の進行がじっくり書いてあるので細かい事は書かない。主題らしき所は、民謡らしく小さく収まった感じ。変奏のパターンは21もあるらしいが、主題の登場頻度が低くない(ように思った)ので、難解にはなってないかと。スレスレで不協でない感じの和音を鳴らす。音質重視曲。寺井さんの弟子っていうの、納得。
大唐西域記」より第二章−屈支国(クチャ)にて−…阿部勇一作曲。お久し振りっすー。玄奘三蔵の旅がモチーフ。全体的に情景描写。中盤から終盤への繋ぎ部分で少しダークな感じも、ここが心理面かな?切り替わりで無音にしないところが本当に好み。大音量の所でパーカスが死なないOSBによる演奏であるのもまた良い。かっこいいだけの投げっ放しで聴くのもありでしょう。

龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽
"Six Sticks" for Three Snare Drums and Band …小長谷宗一作曲。タイトルにもある通り3つのスネアが主役。奏法も様々でスティックぶっ叩き(スティックバイスティックってこれ?)とかある。大きな曲調の変化はないが、中盤でうっすら緩くなったり、またスネアのリズム変化で異なるカテゴリの曲になったり。併しパーカス萌えの人には只管聴いているだけであっという間に終わってしまう。因みに、スネア3つは最前列真っ正面に置かれ、指揮者が向かって右のサックス側に追いやられてました。
てぃーだ…酒井格作曲。その曲名の意味は、某FFも手伝って屹度多くの人が解るでしょう、太陽。沖縄の旋律の引用はあるが、敢えて正確には引用せず、聞き覚えの記憶だけで織り込んだとの事。私の中で酒井さんの曲は、青々とした山林若しくは港町という映像が何故か出て気易く(沖縄は割と真島さん)、沖縄系がどう混ざってくるか想像が付かなかった…のだが、これが酒井カラーと沖縄が変に混ざらずそのまんまマーブルになっていた。まぁアメリカっ気の強い所でもあるし"洋"の感じがあるのもまた沖縄ですね。ラストは完全に沖縄だった。
<スペース・グラデーション>ウインド・オーケストラのための-op.138 …大前哲(おおまえさとし)作曲。やや古風な絶対音楽で私の苦手なやつです。中盤の散乱した音をそのあとの大音量の上に乗っけちゃえばおもしろいのにー。あとラストモチーフ削ってその前のキラ系で終わってくれた方がうちの好みではある。