響宴14Hooooo!!

磐城高校が、ミルクレープみたいに綺麗に音が重なっていて、安定感もあってつやっとしているサウンドだったのが印象深い。川越奏和は相変わらずの奏和マジ奏和。新しい試み的な曲は大体こいつ っていうのは変わってないなあ。12の銀鉄、10のConEVEG…


響宴14レポート的なもの。
この年になってくると文章起こすのがめんどくさくなってくるんだぜ 敬称略

福島県立磐城高等学校吹奏楽
マーチ「ブライト・サンシャイン」 松下倫士作曲
前回の響宴にもいたから名前すぐ読めた^−^ 急緩急的なマーチも最近はテンポを変えない(緩がゆっくりじゃない)のが流行り?響宴に欠かせないシンプルスタンダード系マーチは今回これが担当か?
交響的詩曲「地獄変」 福島弘和作曲
或る程度のグロテスクを目指しつつも匙加減に悩んだという曲。結構美しい系だと私は思いました。色んなソロが出てくるので綺麗に決まると超いい。主題が分かり易く美しい。銅鑼を後ろ手に鳴らしていた(尻で押さえてた?)。文学の地獄変とはある程度沿っていつつ、でも絵師の視点ではないです。
交響詩「母なる北方の大地 ― すべての生命を讃えて」 八木澤教司作曲
敢えて初期の作風で、とは書かれていたけどそこまでかな…?パーカスの使い方はそうかもと思った。でも鍵盤打楽器の入れ方は多少違う。和音の構成は大変化してないけど、全体の展開の仕方はもう変わってるか。夏→秋→冬→春→夏と、大きなブレイク無しで季節変化していくのですが、変化はとても判り易い。

川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽
Full Blast 石毛里佳作曲
今回のマイベスト
アーバン大人かっこいい!が石毛さんの曲のイメージですが(安い形容とか言わない)今回のは派手目に決めてきました。と言ってもボリュームどしゃんがしゃんが無いのが石毛さん流。テンポが早い侭殆ど変わらなくても、旋律や楽器数で急緩つけてきます。相変わらずの絶対音楽ですが、モチーフは可也解り易い。これは委嘱初演なのでどう足掻いても音源はこの録音CDを待つしかない。しねる。響宴10並にしねる
I Love the 207 酒井格作曲
207はJR学研都市線207系。電車の曲だよ!かわいい曲だよ。と思ったらそれだけでもない。後半いくにつれていろんな描写が詰まってそう。
Deux Situations (二つのシチュエーション) 天野正道作曲
天野さんの本気系来ました。曲はこっそり2楽章に分かれている。最小限のパーツを組んでずらして作った曲なんでしょう。モチーフの使い回しは見てて解る。2楽章はミニマルミュージック的であり、結構メロディアスに聞こえるのでハマるとたまらん曲になる。でも1楽章は和音系で結構難解。素人はここで落ちるッッ!!!第2楽章の為に我慢して聴いてると回帰もそれなりにわかるよん。練習曲?いいえ、楽団のなにがしかを測る審査曲です!いや、知らないけど

中央大学学友会文化連盟音楽研究会吹奏楽
「フレイム」 クラリネット吹奏楽のための協奏曲 江原大介作曲
前回の谺響する時の峡谷よろしくCDガッカリ曲になりそう。指揮者は佐川さん ではなく 福本さんが指揮やって佐川さんクラ。えええええ。曲のスタイルとしては変奏っぽい。結構モチーフの使い回しがあってね。これは結構騒がずに燃える炎のようです。
Bye Bye Violet 井澗昌樹作曲
『気紛れな哀しみと手の届かない美しさ』!別れというか喪失の曲?実は着うた持ってました。悲しげな旋律もあったけれど、ノリノリと取れる箇所も結構あった。中間で入るピアノの乱れが”ちゃんと歌えてない感”をドバドバ出していてうまいと思った。終盤に行くにつれてメロディらしさはなくなっていきます
蒼き景(ひかり)の彼方に 建部知弘作曲
地球から見える青い空の曲。8分間終始ゆったりリラックス曲です…音はずっと太め。

川越奏和奏友会吹奏楽
カルカソンヌの城 広瀬勇人作曲
広瀬さんの曲響宴でみたのすげー久し振りな気が。この曲は万人受けする。ダサくないわかりやすいかっこいい曲。こういう曲は意外と無い。急緩急なのに ぅえってならないよ。おたくの定演にどうぞ!
ブルーコーナー 金山徹作曲
エレキ使用ジャズフュージョンときたら奏和ですよねー 知らないけど。最初はボーカル入りの曲として練っていたそう。ドラムとベースがいてティンパニ共存って凄くない?但しピアノは聞こえない。エンディング曲っぽくてこれはいい。5分じゃ短いもっとキカセロ
そして時は動き出す―太鼓と吹奏楽のための祝典序曲 中橋愛生作曲
太鼓ドラマーという言い方は微妙に違和感を覚えるけど他に言い様思いつかないのでそれでいいと思う。ヒダノ修一さんが参加してやる曲です。この曲はこのレベルの太鼓プレイヤーがいないと絶対に演奏出来ないんじゃないでしょうかgkbr そして、こういう新しい試みの入った曲を担当するのはこの通り奏和でございます。んで、これは『邂逅の時』がこの後にくるという設定。しかしこっちの曲もめちゃくちゃ準備に手間が(ry
まぁ聴いてみたらいいですよ。太鼓の向かって右に束縛担当のウッドブロックの人がいましたが、曲の前半は太鼓と真っ向から衝突する担当。ウッドブロックってめちゃめちゃ響くんだな…太鼓も抑えてたんだと思うけど。前半は色々と苦しそうに作ってある気がした。後半ではウッドブロックではなく4-tomtom?に楽器を替えていて、これがまたよく響くんだなー
これと谺響は関連ないのかな…


陸上自衛隊中央音楽隊
マーチ・プログレス 椎葉大翼(しいばだいすけ)作曲
演奏に合わせてめっちゃ床が振動してたのは陸自だからなのかこの曲のせいなのか。マーチとタイトルにはついているものの四つ打ちからは程遠くワルツが見え隠れ。かっこいいけど結構モチーフは聞き取り難いかも。
受容 〜此の岸と彼の岸の狭間〜(このきしとかのきしのはざま) 飯島俊成作曲
ライナーノーツ読んでから聴くこと!!!1 何を受容するのかは想像つきましょう。深刻、どんよりな曲では全くないと思った。勇ましいマーチのような所や穏やかゆったり系の所もあり。パーカスによる心音だけでなくなにか機器の音が混ざっているように思った。終盤、フルートが単独で先のモチーフを鳴らしているのが印象的…別れ系で今回聞いたByeVioのように、泣き崩れるような場面はナシ。おもしろい。
ニライカナイの海から 真島俊夫作曲
また真島さん沖縄ですかとか思っていてすみませんでした。あんまり旋律で沖縄を押せ押せにしてなくて、パーカスが沖縄だった(因みに今回パーカスは沖縄衣裳になってた…)。リズム感としてはやや大樹の歌系。盛り上がり方はレスピーギのローマの噴水1&2・ローマの祭4あたりを思い出した。因みに左後方にペット×3のバンダあり。